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TanaCOCORO[掌]から待望の「無著」と「世親」が登場!

お客様からよくお問い合わせをいただく、運慶作の国宝「無著(むじゃく)菩薩」と「世親(せしん)菩薩」が、TanaCOCORO[掌]シリーズからデビューです。

 

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イスムの肖像彫刻では、「TanaCOCORO[掌] 空也上人」に続く2作目。

 

空也上人像といえば運慶の四男・康勝の作ですが、その弟の五男・運賀が世親像を、六男の運助が無著像を制作しており、これら三体は、運慶の実子たちによる実在した人間像シリーズとも言えるでしょう。

 

無著と世親自身も兄弟の僧で、二人で「唯識」という教えを広めました。

年老いた無著と壮年の世親という、彫刻の対比も楽しめます。

 

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兄:無著菩薩

骨ばった老貌。悟りの境地にたどり着いた穏やかな表情。

手にした宝篋には大切な経典が入っています。

 

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弟:世親菩薩

肉付きのよい壮年の姿。悟りを求める真剣な眼差し。

左手には宝珠を持っていたと見られます。

 

 

両像とも玉眼によって潤んだ瞳の表現がなされていて、像に生命を吹き込んでいます。

イスムではこの玉眼を彩色で表現、およそ18センチのサイズの中に運慶工房の真髄を表現しています。

 

 

新型ウイルスの流行やオリンピックの中止など、暗い話題ばかりであった2020年でしたが、来たる新しい年に向けて、希望に満ちたこの二像をぜひお手元でお楽しみください。