2022年5月に200体限定で販売、わずか4日間で完売となった「TanaCOCORO[掌] 愛染明王」。
2024年5月、100体限定復刻します!
モデルは高野山別格本山 金剛三昧院の本尊像で、源頼朝の逝去の際、北条政子が運慶に依頼して造らせたと伝わる像で、源頼朝と等身大の念持仏ともいわれます。
金剛三昧院ではこの本尊の脇に頼朝と政子、そして足利尊氏や直義の位牌が置かれています。
金剛三昧院は高野山の塔頭寺院で、建暦元(1211)年 北条政子が頼朝の菩提を弔うために創建した禅定院という寺を前身としています。
臨済宗の開祖 栄西を開山第一世とし、以降十二代住職までは禅宗の寺院でした。
承久元(1219)年、三代将軍源実朝が逝去、その遺骨を納め金剛三昧院と名を改め、堂塔の増築が進められました。
正嘉二(1258)年に高野山真言宗に改宗、密教寺院となりました。
源、北条、足利、安達など有力武将の帰依を受け、事実上山内の諸寺院を統括する有力な寺院として発展してきました。
金剛三昧院には数多くの文化財が残されています。
境内に建つ多宝塔は高野山に現存するもっとも古い建造物で、国宝に指定されています。
慈眼院(大阪)、石山寺(滋賀)の多宝塔とともに「日本三名塔」に数えられるもので、なかでも金剛三昧院は北条政子が創建ということもあり、女性的な曲線美を持つといわれます。
一般の参拝客は、本尊の愛染明王が安置される本堂には入ることができませんが、扉に設置された小窓からその姿を拝むことができます。
本堂前には錫杖が立っており、中の本尊と5本の糸でつながっており、この錫杖を左右に回して愛染明王とのご縁を感じることができます。
愛染明王は煩悩や愛欲という人間の断ち難い欲望を、悟りの心(=菩提心)に変えるというご利益を持っています。
様ざまな縁を結ぶことから、恋愛成就に限らず無病息災、戦勝といった多様なご利益を願って、鎌倉時代以降、広く信仰されるようになりました。
悟りへの固い決意を示す五鈷鉤(ごここう=五つのカギ)をつけた獅子冠を頭上に戴き、悟りの智慧が詰まった宝瓶に咲く蓮華の上に結跏趺坐する姿が特徴です。
源頼朝が当時日本の東西で活躍していた仏師・運慶に造らせたとも伝わり、頼朝が終生大事にした念持仏であるといわれています。
鎌倉殿の在りし日の姿を感じられる、貴重な像です。
TanaCOCORO[掌] 愛染明王
2024年5月29日(水) 100体限定発売