日本の仏像界でも最もインパクトのある像のひとつ、空也上人立像。
イスムでは2011年11月に、高さ約19センチの精巧な「TanaCOCORO[掌] 空也上人」を発売しました。それから10年以上にわたり定番ラインナップとして販売していましたが、2022年秋に販売を終了しました。
しかし2023年、某CMで空也上人がフィーチャーされると問合せが殺到。急遽100体を生産し再販売しましたが、即完売。
さらにお問い合わせが多いことから、今回2度目の再販を決定しました。
優婆塞(うばそく/男性の在家仏教信者)として諸国を遊歴し、山林で修行をしながら各地で阿弥陀信仰を広めました。
険しい山道では石を削り道を造り、橋のない川には橋を架けるといった社会事業をして、庶民から有力者まで幅広い信仰を集め、「市聖(いちのひじり)」と呼ばれました。
TanaCOCORO[掌] 空也上人のモデルは鎌倉時代の名仏師・康勝の作となる重文像で、数ある空也上人像の中でも最古のもの。
康勝は運慶の四男で、国宝 弘法大師像(東寺)や重文 阿弥陀三尊像(法隆寺)などの優れた彫刻を遺しています。
口から出る6体の仏は阿弥陀如来で、空也の唱えた「南無阿弥陀仏」の6字ひとつひとつが仏になったという伝説をそのまま像にしたものです。
この他にも首から下げた鐘を右手の撞木で打ち鳴らし、左手には鹿杖(かせづえ)をつくというスタイルで、人物彫刻としては特にディテールの多いのが特徴です。何とも言えない表情とともにこのディテールの多さが、どの角度から見ても楽しめる造型をつくっています。
愛される造型美をそのまま手頃なサイズ感にした「TanaCOCORO[掌] 空也上人」。
今後しばらくは再生産の予定がありません。この機会にぜひお手元にお迎えください。
TanaCOCORO[掌] 空也上人
2024年4月18日11時よりご注文受付開始
5月下旬頃お届け予定